EQ

なぜ日本人のEQは低いのか

なぜ日本人のEQは低いのか

EQというものご存知でしょうか?

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は心の知能指数と呼ばれ、人の理性をコントローする能力です。

IQが頭の良さであるのに対し、EQは心の賢さと言えます。

例えば、コミュニケーション能力が高い人や思いやりがある人、ピンチの場面でも冷静でいられる人などはEQが高い傾向にあります。

そのため、仕事ではIQではなくEQが高い人材が求められていますが、日本ではEQの認知度はまだまだ低いのが現状です。

そんなEQですが、IQのようにテストを受けるとEQレベルを数値化することができ、ある機関では世界中の人々にテストを実施しました。

その結果、日本人のEQは世界で何位ぐらいだと思いますか?

なんとなく順位は高そうなイメージがある方もいるかもしれません。

しかし、なんと日本のEQは世界で最下位なんです。

衝撃的な結果ですよね。。。

そこで、この記事では次の内容についてまとめました。

記事の内容

・なぜ日本人のEQは低いのか?
・EQを伸ばすための方法は?

 

日本のEQは世界で一番低い

そもそもEQとは?

EQ(Emotional Intelligence Quotient)は、自分の感情や言動を上手にコントロールしたり相手の感情を読み取とる能力です。

詳しく言うとEQは次の4つの能力に分けることができます。

EQの4つの能力

自己認識力
→自分の感情を正確に理解する

自己管理力
→自分の言動を適切にコントロールする

社会的認識力
→他者の感情を正確に理解する

人間関係管理力
→他者と良好な関係を築く

EQテスト

アメリカ・カリフォルニア州に本部を置く、EQのグローバルネットワークのSix・Seconds(シックスセカンズ)は、独自で開発したEQテストを160か国 26万人を対象に実施しました。

その結果、EQが最も高い国はコスタリカであり、最もEQが低いのは日本でした

上のグラフは横軸がEQスコア、縦軸が幸福度やメンタルケア、ヘルスケアから算出される健康指数です。円の大きさは、人生の満足度のうち健康のスコアを表しています。

円が大きいほど健康のスコアが高いことを表しています。

EQマップ
横軸のEQスコアで見ると、中心の100付近に多くの国が分布しているのに対し、日本は圧倒的にEQスコアが低いのがわかります。

なぜ、ここまで日本人のEQスコアが低いのかを次で解説していきます。

 

日本人のEQが低い背景

日本人のEQが低い理由を次の3つの観点で解説します。

日本人のEQが低い理由

・EQの認知度が低く、必要性が理解されていない
・人生の幸せの定義が固定化(学歴社会)
・奥ゆかしい国民性

EQの認知度が低く、必要性が理解されていない

人の能力はIQEQの2つに分けることができます。

EQに比べ、IQ(知能指数)はよく知られています。

IQは論理的思考力や情報処理能力、記憶力などの頭の良さであり、誰もがイメージしやすい能力です。

そのため、「IQが高い人は?」と聞かれるとアインシュタインなどの天才を思い浮かべることができます。

一方、心の知能指数であるEQは心の賢さですがIQのように数字ですぐにわかるものでもないのでイメージが難しいです。

そのため、「EQが高い人は?」と聞かれても答えにくいかと思います。

 

EQがIQに比べ認知度が低いのは、学校で教えてくれないことも理由の1つです。

学校でEQの授業はありません。

集団生活を通してEQはある程度育ちますが、意識してEQを伸ばしているわけではありません。

なので、ほとんどの人は社会に出てからEQを知る場合が多く、実際に著者も社会人1年目に自分で調べたのがきっかけです。

ではなぜ、社会に出てからEQに気づくかと言うと、ほとんどの仕事は1人ではできず、チームや顧客とコミュニケーションをとりながら進めていくため、IQ以上にEQが求められているからです。

さらにリーダーなど人の上に立つ立場ほどメンバーと良好な関係を築く必要があるので、よりEQが求められます。

この現状に日本は気づいていないため、EQの認知度は低いままなのです。

 

人生の幸せの定義が固定化(学歴社会)

EQの必要性が知られていない理由は、日本の学歴社会にもあります。

社会に出るまでは、優秀な人=頭が良い・スキルや資格があるという偏った構図ができてしまっているため、EQスキルは重要視されていません。

実際に仕事を始めると、”いかにコミュニケーションを上手にとるか””逆境でも自分を突き動かすか”などEQの要素が大きく、そこでやっとEQの必要性に気づきます。

このように社会に出るまでに、EQの必要性を自分で気付くのは難しいです。

 

また、仕事の価値観も日本では偏りがあり、良い大学を出て大企業に入り、定年まで働くことが安定であるという考え方が根強いです。

大企業に入るために一流大学を目指し、入学できるよう猛勉強する必要があるため、学力というIQ要素が重要視されています。

確かに、将来の仕事としてこの考え方も間違いではありませんが、あまりに偏りが大きく固定化傾向にあります。

 

さらに、日本人は転職をマイナスイメージにとらえる場合が多く、最初の会社で定年まで働くことに固執し、やりたくない仕事、自分に合っていない仕事でも何十年もやり続けてしまうのが特徴です。

一方、海外では性格や適性から自分に合った仕事を追い求める傾向にあり、転職のときは周りから「おめでとう」と言われる風潮があります。

このように自分を周りに合わせず、やりたいことをするという点で、日本と海外でのEQにの差があります。

 

奥ゆかしい国民性

日本人は国民柄か、周りの目や常識を重じるため自分の意見や行動を周りに合わせやすく、自己表現をしにくい性格です。

そのため、日本人は心を閉ざしたという意味のクローズマインドの傾向にあります。

EQは、自分の感情を受け止め、素直に自分を表現したり、他者と接するスキルとも言えるため、クローズマインドはEQを下げてしまう要因です。

一方、海外では常識にとらわれない考え方や自由な自己表現からオープンマインドの傾向にあるため、自分らしさという点では日本のEQは海外よりも低いことがわかります。

 

EQの伸ばし方

人間関係管理スキルの

冒頭で紹介したようにEQは4つ能力に分けることができ、伸ばし方はそれぞれ違ってきます。

EQの4つの能力

自己認識力
・自己管理力
・社会的
認識力
・人間関係管理力

ここでは、各スキルの伸ばし方を1つずつ紹介していきます。

 

自己認識力

自己認識力とは、ある物事に対し自分の心がどのように動くかを理解し、そこから自分がどんな行動をとるかを正確に把握する能力です。

自己認識力を高めるには、"自分自身を俯瞰して見る"のが重要です。

俯瞰(ふかん)とは一歩引いて全体を見ることです。

ここでの俯瞰(ふかん)とは、自分の感情を第三者の目線で見ることです。

例えば、何かに怒っているときに”自分は今怒っている”と理解したり、”こういうことをされると自分は怒るのか”と気づくことで自己認識力を伸ばすことができます。

自己認識力が伸びると、感情的になりにくく、どんなピンチでも冷静に物事を考えることができます。

 

自己認識力について詳しく知りたい方や、他の伸ばし方も知りたい方は次の記事をご参考ください。

 

自己管理力

自己管理力は、感情に体を支配されることなく、あらゆる状況下でも理性で体をコントロールすることのできる能力です。

人は思わぬ出来事やストレスが大きい状況では、体が感情に支配され冷静な行動が取れず、大きな失敗をしてしまうことがあります。

こうならないためにも自己管理力を伸ばす必要があります。

その方法の1つが、"深く呼吸する"です。

シンプル過ぎて、効果を疑う人もいるかもしれませんが、科学的な根拠があります。

脳は体が必要とする酸素の約20%を消費し、五感や注意力や集中力といった複雑な機能までを担っています。

呼吸が浅くなり、酸素が足りなくなると脳の機能が衰え、感情のコントロールや思考などの能力が低くなるため、冷静な行動をすることができにくくなります。

そのため、ピンチの時や思わぬ状況のときこそ、深く呼吸することで冷静な行動をすることができます。

 

自己管理力に詳しく知りたい方は、こちらをご参考ください。

 

社会的認識力

社会的認識力は、他者の感情を正確に読み取ったり、何を考えているかを察する力であり、相手の立場になって考えることができる能力です。

この能力が高い人は、相手のことを深く理解することができます

社会的認識力を最も伸ばす方法は、相手を見ることと聞くことです。

相手が今どのような状態にあるか、どんな気持ちなのかを知るには、じーっくり相手を見て、動きや表情から読み取りましょう。

顔を触る頻度が高ければ緊張状態にあったり、時計を気にしていたら時間に余裕がないなど、多くのことが読み取れることでしょう。

また、話しているときは、とことん聞き役に徹しましょう。

相手の話に割った入らず、一通り聞いたらこちらから質問を投げかけ、より多くのことを話してもらいましょう。

そうすることで、相手の思いや考えなどを詳しく読み取ることができ、相手の立場になって考えることができます。

 

社会的認識力について詳しく知りたい方は、こちらをご参考ください。

 

人間関係管理力

人間関係管理力とは、相手と信頼関係を築き、その絆を利用して相手をマネジメントする力です。

コミュニケーション能力は、この能力の1部です。

相手をマネジメントするとは、こちらの要望やお願いを相手が聞き入れてスムーズに動いてくれることです。

例えば、嫌いな人のお願いは聞き入れたくありませんが、仲良い友人のお願いはすんなりとOKと言うでしょう。

このように要望を快くOKと言えるようになるには、相手と信頼関係を築くことが重要です。

その方法の1つが、”情報の開示”です。

名前や年齢、出身、好きなもの、家族構成など、どんなことでもいいので、相手があなたについて知っていると信頼を得ることができます。

情報は、なかなか表面には出てこない”はまっているもの”や”悩み”、”癖”などについて知り得るとより高い信頼を得ることができます。

しかしこれは、一方的に知っているだけでは意味がありません。

互いが同じ情報を知っていることで良い関係が築けるため、積極的に相手に聞き込み、同じ情報だけ伝えましょう。

 

人間関係管理力について詳しく知りたい方は、こちらをご参考ください。

 

まとめ:なぜ日本人のEQは低いのか

日本人のEQは世界で1番低く、その要因は次の3つです。

・EQの認知度が低く、必要性が理解されていない
・人生の幸せの定義が固定化
・奥ゆかしい国民性

 

EQを上げるためには次のようなことが効果的です。

ポイント

・自己認識力
→自分を俯瞰する

・自己管理力
→深く呼吸する

・社会的認識力
→相手を見ること聞くこと

・人間関係管理力
→情報を開示する

EQは幸福度に大きく影響することもわかっています。

EQを伸ばし、人生をもっと豊かにしましょう。

 

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